日本のスポーツ車2 [Spec-Mania]
After the J’sSportsCar


第13回 ミツビシ GTO
(E-Z16A型)1990年10月



 上級車をディアマンテとシグマによってカバーした三菱の次なる課題は高性能スポーツカーの投入。
以前はFRスポーツのスタリオンがあったが、大味な資質を持つこのクルマは日本の土壌では余りあるものであった。
この年の10月に市場に投入されたGTOは、フルタイム4WDの駆動方式とV6DOHCユニット、さまざまな電装パーツで武装した現代のスポーツカーである。
GTOとはグランツーリスモ・オモロゲートの略。久しぶりに復活した名称でもある。

GTOツインターボ
ギャラン並みの全長に180cmを越える前幅を持つGTOは、エンジンと4WDシステムが違う2タイプがある。
ツインターボ仕様は280PSのパワーと42.5kgmのトルクを発揮する3000ccV6DOHC+ツインターボ・ツインインタークーラーが搭載される。
駆動方式は西ドイツ・ゲトラーグ社との共同開発による5速ミッション&フルタイム4WD。
音のチューンが楽しめるアクティブエキゾーストシステムや電子制御サス、リアLSDなどは専用装備になる。
リアスポイラーもツインターボは自動可変式。
しかしベース車がディアマンテだけにハンドリングや車重など走りの面で不利な要素を抜き難く持っている。

6G72 V6DOHCツインターボエンジン
バケットタイプのシートは標準はファブリック地だがオプションで前席のみ本革が選べる。どちらも8WEYの調整が可能。
エアバック標準の本革巻きステアリング&シフトノブ。

主要諸元  ミツビシ GTO(1990) ミツビシ GTO(1990)
エンジン 
  種類
   型式
   ボアxストローク
   総排気量
   圧縮比
   最高出力
   最大トルク
   燃料供給装置
   燃料タンク容量
   使用燃料
   燃費

V6DOHCツインターボ
6G72
91.1x76.0mm
2972cc
8.0
280PS/6000rpm
42.5kgm/2500rpm
ECI-MULTI
75リットル
無鉛プレミアムガソリン
7.8km/リットル
トランスミッション
   駆動方式
   型式
   変速比 1/2/3
         4/5/R
   最終減速比

フルタイム4WD
5MT
3.071/1.739/1.103
0.823/0.659/3.706
3.972
シャシ
   ステアリング
   サスペンション
           
   ブレーキ    
           
   タイヤ


  最小回転半径
 
 








R&P(パワーアシスト付)
マクファーソンストラット
ダブルウィッシュボーン
Vディスク
Vディスク
225/55R16 93V
225/55R16 93V
5.7m
ディメンション&ウェイト
   全長x全幅x全高
   ホイールベース
   トレッド   前/後
   最低地上高
   室内長x幅x高
   車両重量
   乗車定員

4555x1890x1285mm
2470mm
1560/1580mm
145mm
1570x1510x1070mm
1700kg
4名
車両価格(当時) 398.5万円

主要装備リスト
パワーステアリング
パワーウインドウ
集中ドアロック
リモコンミラー
リアワイパー
エアコンディショナー
AM/FMチューナー
カセットデッキ
CDプレーヤー
サンルーフ(Tバールーフ) -
シート素材(革)
フロントパワーシート -
リア可倒式シート
リアリクライニングシート -
クルーズコントロール
電子制御サスペンション
電子制御ブレーキシステム -
アンチロックブレーキ
トラクションコントロール
リミテッドスリップデフ
アルミホイール
●は標準・▲はオプション
グレード構成と価格(万円)
(6G72)GTOツインターボ 5F 398.5
(6G72)GTO 5F/4AT 333.5/343.5
エンジン構成
形式 種類 排気量
出力 トルク
6G72
ツインターボ
V6DOHC
ツインターボ
2972cc
280ps/6000rpm 42.5kgm/2500rpm
6G72 V6DOHC 2972cc
225ps/6000rpm 28.0kgm/4500rpm


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