日本のスポーツ車 1960〜1990



第22回  スズキ フロンテSS
(LC10型)1968年


最高速=125km/h 0→400m=19.95秒
(カタログ値)



軽乗用車で初、ゼロヨン20秒を切った駿足モデル。

 1968年(昭和43年)11月、LC10系のフロンテシリーズに追加設定されたスポーツバージョンがフロンテSS。
スバル360のヤングSS同様、前年の3月に高出カ、高性能、低価格で登場、たちまち軽乗用車市場のトップに踊りでたホンダN360に対抗したハイパフオーマンス・ミニである。
 エンジンは空冷2サイクル3気筒、356cc、キャブレター3連装で36PSのLC10型を搭載。
LC10型の標準エンジンの最高出カは25PSであったが、圧縮比のアップに加え、シリンダーを熱効率の良いアルミ合金に改め、口径の大きいキャブレター3連装によって、実に11PSアップの36PSとしたものであった。
ミッションは4段フルシンクロとした。
最高速は125km/h、ゼロヨン加速は軽乗用車では初めて20秒をきる19.9秒となった。
31PSでスタートしたホンダN360も68年9月にツインキャブで36PSのTシリーズを追加、スバル360もフロンテSSと同じ68年11月から、これもツインで36PSのヤングSSを加えているから、これで36PSの軽のホットモデルが3車、顔を揃えたことになる。
そしてこの後にミニカGSSが続く。まさに軽スポーツが花を開いた時代であった。
 ブラックマスクに黒タイヤ、ストライプや砲弾型ミラー、黒を基調のダッシュボードなどで、スポーツムードも満点のSSたったが、1970年(昭和45年)4月には同じ36PS搭載のSSSも追加されている。



この当時の車のボディラインには優しさが感じられた。やわらかい曲線を多用したフロシテにはそれがよくマッチしていた。フロンテの可愛いらしいフロントマスク。 空冷2ストローク3気筒エンジン。
ノーマルは25PSだが、シリンダーへッドをアルミ合金とし圧縮比をあげ、3キャブとすることによって36PSを可能とした。
シンプルながらもスポーツ心のある運転席。スバルヤングSS同様RR方式だからレッグスペースが広い。
2本スポークのステアリングがユニーク。

諸元  スズキ フロンテSS
エピソード
  スズライトTLからのFF方式を世襲したスズライトフロンテFEA型に対し、フロンテLC10型は、全く逆のRR方式を採用して話題を呼んだ。
これはフロンテLC10型が走りに重点を置いたことにより、後席スペースを犠牲にできたこと、FFが先進的すぎて、性産性やコスト面にまだ未解決な都合があったことなどか理由にあげられる。
最高出力は2サイクル3気筒でホットバージョンのSSSで36PSまで高められた。
 エンジン 
   種類/型式
   ボアxストローク
   総排気量
   圧縮比
   最高出力
   最大トルク
   燃料供給装置
   燃料タンク容量
 トランスミッション
   型式
   変速比 1/2/3
         4/5/R
   最終減速比
 シャシ
   ステアリング
   サスペンション    前
               後
   ブレーキ       前
               後
   タイヤ
 ディメンション&ウェイト
   全長x全幅x全高
   ホイールベース
   トレッド     前/後
   最低地上高
   室内長x幅x高
   車両重量
   乗車定員
 車両価格(当時)
     39.9万円

直3・2サイクル/LC10
52.0x56.0mm
356cc
6.9
36PS/7000rpm
3.7kgm/6500rpm
キャブレター×3
23リットル

4MT
3.182/1.875/1.238
0.840/−.−−/2.727
4.385

R&P
Wウイッシュポーン/コイル
トレーリングアーム/コイル
2リーディング
LTドラム
4.8-10-2PR

2995x1295x1330mm
1960mm
1125/1075mm
190mm
1535x1100x1100mm
440kg
4名
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