日本のスポーツ車 1960〜1990



第51回  トヨタ スターレットクーペ1200ST
(KP47型)1973年04月


最高速度=160km/h(カタログ値)
77ps型の0-400m=18.20秒(テスト値)



若者受けしたスタイルとしたたかな走り。

 マイカー時代の呼び水となったパプリカは、69年3月に初めてのフルモデルチェンジを敢行した。
2代目パプリカは若さを売り物にし、エンジンも1200ccが主役となっている。 このパプリカの後継モデルとして開発されたのがスターレットだ。
73年4月にデピューしたスターレットは、ロングノーズ&ファストバックの砲弾型フォルムを特徴とするパレットウェッジを採り入れ、当初は2ドアモデルのみが発売された。
この切れ味のよいスタイリングを手掛けたのは、ジウジアーロだと言われている。
 また、セリカと同じように“フリーチョイスシステム”を導入したことも注目に値する。
エクスリア、インテリア、エンジン、ミッションを、好みに応じて18種類のなかから選ぶことができた。
メイングレードのSTにはゴージャスなG、ラグジュアリーなL、スポーティなSと3タイプのインテリアが用意され、SRにはラリームードのRインテリアが設定されている。
 エンジンは993ccの2K型4気筒OHVと1166ccの3K型の2本立てだ。
STには3タイプのチユーンがあり、シングルキャブ仕様の3K型は68PS/6000rpn、9.5kgm/3800rpmを発生。
SUツイン装着の3K−‐B型は77PS/6600fpm、9.6kgm/4600rpmの高性能を誇った。
レギュラーガソリン仕様は74PS/9.5kgmの性能だ。このスターレットはレースの世界でもサニーとしのぎを削っている。



外装はXT、ST、SRの3種、内装はD、L、S、G、Rの5種からフリチョイスする方式を採った。タイヤはSTが155SR12でSRになると175/70HR12にグレードアップされた。 Gグレード仕様の内装。4本スポークのステアリングとタコメーターを含めた5連メ‐ター。分割可倒式のリアシートを標準装溝する。 ツインキャプ仕様の1200ccは74PS/9.5kgmのパワー性能だった。
このプレミアム仕様は77PS/9.6kgmを発生しSRにのみ載せられた。


主要諸元 トヨタ スターレットクーペ1200ST
●モータースポーツ
KP47型スターレットのレース仕様車には16パルプDOHCの3K‐R型エンジンを積むモンスターマシンが存在した。トヨタ・ワークスの手により、従来の3K型にD○HCへッドを組んだこのエンジンは最高出力190PSを誇ったのだ。73年にデピューウインを飾った後は74〜76年のGCマイナーツーリングチャンピオンカーに。A12型エンジンをフルチューンしたサニーとのフイパル対決が話題を呼んだ。
   
 エンジン 
   種類/型式
   ボアxストローク
   総排気量
   圧縮比
   最高出力
   最大トルク
   燃料供給装置
   燃料タンク容量
 トランスミッション
   型式
   変速比 1/2/3
         4/5/R
   最終減速比
 シャシ
   ステアリング
   サスペンション    前
               後
   ブレーキ       前
               後
   タイヤ
 ディメンション&ウェイト
   全長x全幅x全高
   ホイールベース
   トレッド     前/後
   最低地上高
   室内長x幅x高
   車両重量
   乗車定員
 車両価格(当時)
        62.8万円

直4OHV/3K-BR
75.0x66.0mm
1166cc
9.0
74ps/6600rpm
9.5kgm/4600rpm
ツインキャプ
37リットル

5MT
3.587/2.022/1.384
1.000/0.861/3.464
4.444

RB
ストラット
リジッド/リーフ
テイスク
LTドラム
155SR12

3790x1530x1310mm
3365mm
1260/1245mm
160mm
1590x1290x1090mm
755kg
5名

●エピソード
セリカに似たフリーチョイス方式
エンジンは1000ccの58PS、1200ccツインキャブの77PS、レギュラー仕様ツインキャブの74PSをラインアップ。ミッションは4、5速MT、2速ATを用意。ヤングパーソナルカーとして売り出したパプリカ・スターレットはセリカに似たフリーチョイス方式を採用。XT、ST、SRの3種の外装とD、L、S、G、R5種の内装が自由に組み合わせられるシステムでヤングの注目を集めた。
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