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第57回 ミツビシ ランサー・セレステ1600GSR (A73型)1975年3月 |
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ランサー譲りのしたたかな足にHBの実用性。 セレステは、ランサーのメカニカル・コンポーネンツを便ったファストバックのパーソナルクーべである。 ギャランFTOに代わるクーペモデルとして75年3月に登場した。 正式な車名はランサー・セレステで、セレステとはラテン語で青い空を意味する。抵公害時代ならではのネーミングと言えるだろう。 ロングノーズのクリーンエアロ・スタイルと呼ばれるボディは、直線基調のシヤーブなラインで構成され、リアにはハッチゲートを装備している。 リアクォーターピラーのエアアウトレッドはシースルーウインドーになっていた。これも売りのひとつだ。 セレステは1400と1600があり、1400には4G33型4気筒OHC(92PS/12.5kgm)が搭載された。 1600は4G32型と低公害MCA−UBシステムを採用したG32A型が用意されている。 最強モデルのGSRは、SUツインキャブを装着し、110PS/6700rpm、14.2kgm/4800rpmの性能だ。 5速MTを介して最高速170Km/h(推定)をマーク、走りの実力も兄弟車のランサーに勝るとも劣らない。 78年2月には丸形のヘッドライトを角形に改め、オリオンエンジンに換装したが、人気は今ひとつだった。 そして79年6月には排気量をアップした2000GTを投入する。G52B型エンジンは105PS/5400rpm、16.5kgm/3500wpmの性能で、ブレーキも4輪ディスクを奢った。 ランサー譲りの卓越したフットワークを備えたパーソナルクーペが、セレステだ。
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主要諸元 ミツビシ ランサーセレステ1600GSR |
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●バリエーション 1976年11月セレステ1600GT テールランプが横一文字となり、サイレントシャフト付きサターン80工ンジンが搭載された。価格は114.2万円。 1979年6月セレステ2000GT 前年のMCで角型へッドになったボディにG52B型アストロン105PSを搭載し、4輪ディスクブレーキを装備した。価格は135.5万円。 |
エンジン 種類/型式 ボアxストローク 総排気量 圧縮比 最高出力 最大トルク 燃料供給装置 燃料タンク容量 トランスミッション 型式 変速比 1/2/3 4/5/R 最終減速比 シャシ ステアリング サスペンション 前 後 ブレーキ 前 後 タイヤ ディメンション&ウェイト 全長x全幅x全高 ホイールベース トレッド 前/後 最低地上高 室内長x幅x高 車両重量 乗車定員 車両価格(当時) 96.7万円 |
直4;SOHC/4G32 76.9X86.0mm 1597cc 9.5 110ps/6700rpm 14.2kgm/4800rpm ストロンパーグキャプx2 45リットル(ハイオク) 5MT 3.215/2.000/1.316 1.000/0.853/3.667 4.222 RB ストラット/コイル十スタビ リジッド/リーフ ティスク LTドラム 175/70HR13 4115x1610×1340mm 2340mm 1325/1295mm 165mm 1650x1290×1080mm 910kg 5名 |
●エピソード セレステは三菱初のスペシャリティクーペGTOの普及版といわれたが、1400/1600それぞれに4つ、計8種類のグレードがラインアップされ、初年度の年間販売台数は2万2000台以上をマークした。 76年11月のマイナーチェンジでリアが横一文字のデザインとなり1600GTが追加されたが、77年6月にこのGTに”システム80”というモデルが加えられた。 これは、今日のスペシヤりティがそうであるように、豪華なオーディオシステムが売りだった。 |
●ネーミング セレステ(CELESTE)とは”天青色””空色”という意味をもつラテン語。 「機能」と「美」を調和させたさわやかなクルマという意味から、この名が与えられた。 |