|
第68回 ホンダ シビックCX (SR型)1979年7月 |
最高速=50.31km/h 0-400m=17.82秒(テスト値は3ドアCX-S) |
RSの後を受け継ぐFFスポーツ。 コンパクトなボディに強力なパワーユニットという観点では、79年の7月にフルモデルチェンジを受けて登場した新世代のシビックに設定された1500CXもまた、相当に魅力の大きいモデルであった。 全長×全幅×全高でわずかに3870×1580×1350mmというコンパクトで軽量なボディは活発な走りの原動力となり、さらに搭載されたEM型、1488cc直列4気筒OHCエンジンは、最高出力で85PS/5500rpmを発揮する極めて高性能なものであった。 もちろん小型2ボックスの車の基本である、実用性の高さも健在だ。 FWDの駆動方式を採用したことで、キヤピンのフロア面は低く平坦にまとめられ、リアシート回りでもその余裕は相当に強く感じられた。 組み合わせられたミッションは5速MTで、ファイナルレシオを他グレードより大幅に下げている。 ブレーキはフロント側にサーボアシストを備えるディスクタイプが採用され、サスペンションも強力なパワーに対応するために、ほかのシビック各車とはセッティングの異なるハードタイプが使用された。リアにスタビライザーが備えられたのも、この1500CXの大きなメカニズム上の特徴とされている。 確かに1500CXの走りの素質はレースシーンでも高く着目され、ワンメイクレースを中心に日本中のサーキットで1500CXは大活躍を示したのだった。
|
||||||||
主要諸元 ホンダ シビックCX |
||||||||
●モータースポーツ 「ワンメイクレース」という言葉を一躍全国区にしたのが2代目シビックの1500CX。先代のRS、RSLの後継モデルだが、ホンダが本気でレースの工ントリーカーとして育てたクルマ。 この成功で他メーカーも続々と追従してきた。 以降ワンダー、グランド、スポーツと「スポーツ」というより「レース」対応バージョンが存在し、果てはタイプRへと進化した。 国産2BOX車中、もっともコンペティティブなのはこの血続があればこそ、である。 |
エンジン 種類/型式 ボアxストローク 総排気量 圧縮比 最高出力 最大トルク 燃料供給装置 燃料タンク容量 トランスミッション 型式 変速比 1/2/3 4/5/R 最終減速比 シャシ ステアリング サスペンション 前 後 ブレーキ 前 後 タイヤ ディメンション&ウェイト 全長x全幅x全高 ホイールベース トレッド 前/後 最低地上高 室内長x幅x高 車両重量 乗車定員 車両価格(当時) 95.7万円 |
直4OHC/EM 74.0x86.5mm 1488cc 8.8 85ps/5500rpm 12.3kgm/3500rpm キャブレター 40リットル 5MT 2.916/1.764/1.181 0.846/0.714/2.916 4.642 R&P ストラット/コイル ストラット/コイル ディスク LTドラム 155SR13 3870x1580x1350mm 2250mm ]360/1370mm 165mm 1695x1290x1115mm 780kg 5名 ※出力はグロス表示 |