日本のスポーツ車 1960〜1990



第84回 ミツビシ コルディア1600GSR-Sターボ
(A212A型)1982年2月

最高速=173.08km/h  0-400m=17.08秒(テスト値)



三菱ターボ戦線の中堅としてデビュー。
 ミラージュとランサーの間を埋める車種として開発されたコルディアは、81年秋の東京モーターショーに参考出品され、82年2月に兄弟車のトレディアと共に市販されたFF車。
 全長4275mmと当時のカローラやサニーより一回り大きい3ドアHBスタイルで、ボンネットにはターボ用のパワーバルジを誇らしげにつけていた。
 1600cc、1800ccのNAの他に、1600ccターポ車が設定され、GT、GSR、GSR−Sのターボモデルがあった。
 当時のカタログによれば”純血ターボ”を謳い文句にしており、三菱重工との連携プレーにより、自社エンジンとジャストフィットするターボを開発していた。
このターボは、キャブターボで、最高出カ115PS/5500rpm、最大トルク17.0kgm/3000rpmの性能から最高遠173.08kmノh、ゼロヨン17.08秒のテストデータを記録している。
 しかし、1600ターボは83年7月に1800ターポに変更され、最高出力135PSへアップ。
さらに84年10月のマイナーチェンジ時には4WDターボも追加された。ただし、この4WDはセンターデフを持たないパートタイム式であった。
 85年には車種整理が行なわれ、この時点でバリ工一ションは1800ターボの4駆モデルのみに縮小され、その後は販売不振のままトレディアと共にコルディアの名も消滅してしまった。



ボンネットのパワーバルジが迫力。当時はターボをアピールする車開発が行なわれていた。 ミラージュやランサーより一回り大きく、三菱車の中ではミドルクラスを受け持った。

3タイプのターボパージョンの中でGSR-Sは最高級モデル。インパネは当時流行のテジタル式を採用した。


兄弟会社の三菱重工と連携しながらターボを開発。G32B工ンジンはキャブ什様で115PSを発生した。


主要諸元 ミツビシ コルディア1600GSR-Sターボ
  エンジン 
    種類/型式
    ボアxストローク
    総排気量
    圧縮比
    最高出力
    最大トルク
    燃料供給装置
    燃料タンク容量
  トランスミッション
    型式
    変速比 1/2/3
          4/5/R
    最終減速比
  シャシ
    ステアリング
    サスペンション 前
              後
    ブレーキ      前
              後
    タイヤ
  ディメンション&ウェイト
    全長x全幅x全高
    ホイールベース
    トレッド    前/後
    最低地上高
    室内長x幅x高
    車両重量
    乗車定員
  車両価格(当時)
         159.8万円

直4・SOHCターボ/G32B
80.6x88.0mm
1597cc
8.5
115PS/5500rpm
17.0kgm/3000rpm
キャプレタ
50リットル

4MTx2
2.769/1.550/0.961
0.724/−−−/2.692
3.466(1.526/1.181)

R&P
ストラット/コイル
トレーリングアーム/コイル
Vティスク
LTドラム
185/70SR13

4275x1660x1320mm
2445mm
1410/1375mm
150mm
1705x1370x1100mm
960kg
5名


●カタログ

日産やトヨタなどと異なり、三菱自は三菱重工製の夕ーボのみを使用し、純国産の純血ターポと呼んでいた。

●バリエーション



1600ccターボはデビュー翌年に1800ccターボとなり、さらに84年に4WDと組み合わされた。当時はまだ4WDはオフロード車というイメージが強かったが、スポーティ車に4WDを採用したのは目新しい。85年からはこのモデルのみがグレードとして残った。
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