日本のスポーツ車 1960〜1990



第85回 ミツビシ スタリオン・ターボGSR-U
(RF型)1982年5月

最高速=189.978km/h  0-400m=16.86秒(テスト値)



スタイリングはアメリカ流、エンジンは三菱の最高峰。
 82年に三菱のフラッグシップとしてデビューしたのが、高級パーソナル・クーペのスタリオンだ。
カ強い面構成のボディはややアクの強さはいなめないが、これは本来がアメリカのクライスラーブランドで、販売を予定し開発を進めていたため、アメリカ人好みのデザインを採用したことによる。
85年からはダッジ・コンクエストやプリムス・コンクエストの名でアメリカで市販され始めたが、エンジンは2600ccターボを搭載していた。
 困内では2000ccターボが主流で、これは当時のギャランΣやΛにも搭載されていたシリウスG63Bターボである。
最高出カは145PS/5500rpm、22.0kgm/3000rpmのスベックをもち、ゼロヨン16.86秒のタイムを記録した。
 サスベンションはΣと同じ、4輪ストラットの独立式を採用し、ブレーキは4輪ともベンチレーテッドディスクを装備していた。さらにOPではあるがアンチスキッドブレーキやリミテッドスリップデフ、オイルクーラーなどがターボモデルのみ選択が可能であった。
 83年には空冷式インタークーラーを装備し最高出力は175PSへアップ、さらに84年5月のマイナーチェンジではGSR-Vという新グレードが追加され、Σでデビューしたシリウス・ダッシュ・エンジンを搭載。
最高出カは200PSまで高められ、わずか3年弱の間におよそ40%の馬力増というエンジンの技術革新が続いた。



4輪ストラットの独立サスを採用。プレーキは4輪ベンチレーテッド・ディスクてあった。 最上級のGSR-Xにはデジタルメーターが採用されていたが、GSR-Uはアナログ式。ステアリングはスポーティ・モデルらしくない4本スポーク型であった。

G63Bターボエンジン。発表当時はインタークーラーがないターポで最高出力145PSを発揮。
●広 告
発表当時からスタイリング的に異彩を放つていたスタリオン。
硬派のスポーツモデルとして評価されたが、現代ではその後継車の姿はすでにない。


主要諸元 ミツビシ スタリオンターボGSR-U
  エンジン 
    種類/型式
    ボアxストローク
    総排気量
    圧縮比
    最高出力
    最大トルク
    燃料供給装置
    燃料タンク容量
  トランスミッション
    型式
    変速比 1/2/3
          4/5/R
    最終減速比
  シャシ
    ステアリング
    サスペンション 前
              後
    ブレーキ      前
              後
    タイヤ
  ディメンション&ウェイト
    全長x全幅x全高
    ホイールベース
    トレッド    前/後
    最低地上高
    室内長x幅x高
    車両重量
    乗車定員
  車両価格(当時)
         199.5万円

直4・SOHOターボ/G63B
85.0x88.0mm
1997cc
8.0
145P6/5500rpm
22.0kgm/3000rpm
ECI
75リットル

5MT
3.740/2.136/1.360
1.000/0.856/3.578
3.909

RB(パワー)
ストラット/コイル
ストラット/コイル
Vディスク
Vティスク
195/70HR14

4400x1685x1320mm
2435mm
1380/1390mm
160mm
1590x1350x1080mm
1210kg
5名

●バリエーション
1984年6月 スタリオン2000GSR-V

1984年のマイナーチェンジ時に登場したのがこのGSR-V。エンジンはG63Bシリウスダッシュでインタークーラー付ターボを装着し、最高出力200psを発揮。ゼロヨン15.5秒というすばらしいタイムをたき出した。



Σから登場したシリウス・ダッシュG63B型工ンジン。
キャブレーションはECI、ターポはインタークーラー付きで200PSの高出力を発生。
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