日本のスポーツ車 1960〜1990



第101回 スズキ アルトワークスRS-X
(CA72型)1987年3月



”軽”を超えた0→50m最速マシン。

 ダイハツ・ミラとの競争による相乗効果で軽自動車のアイデンティティを高めてきたアルト・シリーズは、1986年7月にマイナーモデルチェンジながら大変身。
フラッシュサーフェス化など、内外装を大幅に変更。当時の軽としては唯一のツインカム車を投入し、足まわりも大幅に見直された。
翌87年3月に追加されたワークス(2WDはCA72V型、4WDはCC72V型)の搭載エンジンはF5A型3気筒DOHC12バルブにICターポを装着、64PS/7.8kgmのパワー/トルクでわずかながらミラ・ターボを凌ぐ軽最強ユニットであった。
スタイリングも普通のアルトとアルト・ワークスでは、エアロパーツや大型フォグランプなど、パッと見ではかなり異なるもので、いかにも走りそうなカラーリングと大型のエアロバンパー、サイドステップ、ルーフエンドスポイラーが人目を引いた。
また、ワークスにはフード上にターボ用エア・インテークが付いている。
 90年2月のマイナーチェンジでは、軽自動車の新規格に対応してエンジン排気量を657ccに拡大しボディ全長は100mm長くなった。
F6A型となったエンジンは、トルクを大幅にアップ(7.8kgm→8.7kgm)、最高出カもメーカー間の自主規制による64PSを6500rpmで達成。さらに同年7月にエアコンや電動パワーステアリング等を標準装備したスベシヤルブランドのターボi.eが追加された。
 ユーザーの高級化志向のあおりを受けて、アルト・ワークスやミラ・ターポ、ミニカ・ダンガンなど一連のハイパワーKカーブームとなった。




4本スポークの極太皮巻きステアリングがスポーツ心をくすぐる。フロントには非対称フルバケットシートが付く。
F5Aターポの加給圧は0.9kg/cuと”ワークス”レシングカー並みの高さ。1万回転まで一気に吹き上げるユニットだ。
1万2000回転まで刻まれたタコメーターはまさにオートバイのそれ。反対に120km/hスケールのスピードメータは軽規格の悲しさ。

●バリエーション
1987年3月 アルトワークスRS-R(CC72型)

ワークスのフルタイム4WDバージョン,バワー/トルクとも2WD版と同一で、こちらの方がワークスのフルパワーを引さ出せるといった感がある。2WDに比ぺ車重は40kg増。価格は10万5000円高の109.8万円であった。


主要諸元 スズキ アルトワークスRS-X)
 エンジン 
    種類/型式
    ボアxストローク
    総排気量
    圧縮比
    最高出力
    最大トルク
    燃料供給装置
    燃料タンク容量
 トランスミッション
    型式
    変速比 1/2/3
          4/5/R
    最終減速比
 シャシ
    ステアリング
    サスペンション 前
              後
    ブレーキ      前
              後
    タイヤ
 ディメンション&ウェイト
    全長x全幅x全高
    ホイールベース
    トレッド   前/後
    最低地上高
    室内長x幅x高
    車両重量
    乗車定員
 車両価格(当時)
           99.3万円

直3DOHCターポ/F5A
62.0x60.0mm
543cc
8.0
64PS/7500rpm
7.8kgm/4000rpm
EPI
28リットル

5MT
3.818/2.277/1.521
1.030/0.903/4.000
5.133

R&P
ストラット/コイル
ツイストビーム/コイル
Vデイスク
LTドラム
145/65R13

3195x1395x1380mm
2175mm
12125/1200mm
140mm
−−−
610kg
4名
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