日本のスポーツ車 1960〜1990



第103回 ダイハツ シャレード3ドアHB GTti
(G100型)1987年1月

最高速188.24km/h 0-400m加速15.36秒(テスト値)


ネット100PS/リッターの史上最速リッターカー。

 87年1月にFMCされたG100S型シャレードは、エアロダイナミクスを追求した安定性の高いスタイリングで登場した。
スポーティ・モデルとして、先代ではデトマソ・ターポが存在したが、新型シヤレードにはCB70型1000cc3気筒DOHC+ICターボを搭載する3ドアハッチバックGTti がラインアップしてきた。
CB70型エンジンは993ccで105PS/13.3kgmというスペックを持ち、当時、リッター100PSオーバーを達成していた数少ないモデルであった。
小排気量ゆえに低速でのトルク感に欠けるものの、800kgに満たない軽量ポディと優れた空カ特性で最高速は188.24km/h、0→400m加遠は15.36秒をマークしている。
サスペンションは4輪ストラットで前後スタピライザーが標準で装着されており、プレーキもシリーズで堆一、4輪ディスク(フロント・ベンチレーテッド)を備えている。
重量級スポーティカーをカモる実カを持つ、まさに下剋上にぴったりのハイパフオーマンスカーである。
 88年2月のマイナーチエンジでは通常モデルに1300cc4気筒エンジン搭載車が追加されたが、GTti はフェイスリフトやネーミンクがGT-XXとなった程度の変更しか受けていない。
さらに91年1月にもマイナーチェンジが行われ、サイドインパクトピーム、リア3点式シートベルトの標準装備など安全性は大幅に向上したが、エンジン、シャシなど走行メカニズムはなんら手が加えられていない。



サイドサポートの調整機構付きのフロントシート。”ツーサム”というキャッチコビー通り、リアシートは狭く、畳んでボードを置きラゲッジルームにできる。
DOHC4バルプ+インタークーラー・ターボは1000ccに固執したダイハツの技術の桔晶。190km/h近い最高速は現在でもリッターカーの最高峰。
滑らかな曲面で構成されたスタイリングは他のスモールカーに比べ異彩を放っていた。
リッターカーらしくシンプルなデザインながら、独特なオーバル型メーターは針が浮び上がる二−ドルゾーンメーター。


主要諸元 ダイハツ シャレード3ドアHB GTti
 エンジン 
    種類/型式
    ボアxストローク
    総排気量
    圧縮比
    最高出力
    最大トルク
    燃料供給装置
    燃料タンク容量
 トランスミッション
    型式
    変速比 1/2/3
          4/5/R
    最終減速比
 シャシ
    ステアリング
    サスペンション 前
              後
    ブレーキ      前
              後
    タイヤ
 ディメンション&ウェイト
    全長x全幅x全高
    ホイールベース
    トレッド   前/後
    最低地上高
    室内長x幅x高
    車両重量
    乗車定員
 車両価格(当時)
         137.3万円

直3DOHCターボ/CB70
76.0x73.0mm
998cc
7.8
105PS/6500rpm
13.3kgm/3500rpm
EFI
40リットル

5MT
3.090/1.750/1.230
0.916/0.750/3.142
4.642

R&P
ストラット/コイル
ストラット/コイル
Vディスク
ディスク
175/60R14

3610x1615x1385mm
2340mm
1385x1365mm
160mm
1750x1330x1155mm
790kg
5名
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