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ある風の強い夜のこと。フルハシとソガがポインターでパトロール中、金髪の女性が道路に飛び出してきた。(ちょっとかわいいかも) フルハシが急ブレーキをかけると、女性はポインターに近づいてくる。 女性は運転席にいるフルハシにモロボシダン隊員かと聞いてきた。妙な下心か色気が出たのか、フルハシはアマギと目配せし、「そう、モロボシ・ダン」と名乗ってしまう。 「お会いしたかったんです」と手を出す女性。慌てたフルハシは手袋まで外して握手をした。と、その瞬間、手がスパークする! 慌ててソガが降りてくるが、女は走り去った後だった。 うめくフルハシの様子を見ると、手に何か握らされている。丸いブローチで中に何かのマークと文字のようなものが書いてある。 基地で治療を受けたフルハシ。右手には大きく包帯が巻かれている。(大きすぎ!) キリヤマにウルトラ警備隊員としては少しうかつだったと、呆れ半分に注意された。ダンは僕の代わりにやられたもんだと頭を下げる。(そういうことじゃないだろ。フルハシが悪い)しかし何故ダンが狙われたのか?不思議に思うキリヤマ。 そこへ機械に向かっていたアマギがブローチの文字が解読できたと告げる。再び機械を操作し、出てきた情報を読み取るアマギ。(紙テープ式だ!)「ア・ン・ド・ロ・イ・ド・ゼ・ロ・シ・レ・イ」 アンドロイド0指令とはなんのことなのか?ダンとソガは金髪女性の行方を追うため出動する。 公園では子供たちが戦争ゴッコをしていた。(女の子もするものなのかな?) そこへポインターがやってきた。ダンとソガに群がる子供たち。(えらい馴れ馴れしいな。肩抱いてるよ) 子供たちはオモチャの銃を見せびらかす。手にとって見るダン。「まるで本物だ。とてもオモチャに見えない」(プラの一体成型だって) ダンは銃や子供たちの胸に同じワッペンが貼ってあることに気付く。子供たちは「オモチャじいさん」から買って、ワッペンはその時もらったという。 「あそこにいるよ」指差す先には人山ができており、老人がオモチャの飛行機を手に取るとデモンストレーションをしてる。(ブリキ製のロッキード・ブラックバード!でもなぜか青い) 老人が飛行機を地面に置き、奇妙な呪文を唱えると飛行機は火を噴いて飛び出した!しかし老人がウルトラ警備隊に気付くと失速するように飛行機は落ちる。 ダンは足元に落ちた飛行機を拾うと老人に手渡した。 老人は飛行機を受け取るとさっさと店じまいして足早に去っていく。(リヤカーだよ・・・しかも自前で青く塗って、テントは手書きだ) ダンとソガは老人をつけることにした。
そこへポインターもやってきた。先ほどの婦人に老人の事を尋ねる。 1年くらい前から住み着いて、子供好きのいいおじいさんだ評判だった。(廃屋に住んでたら明らかに怪しいだろ!) そこにアマギから連絡が入る。ペンダントは宇宙金属でできているというのだ。(ブローチじゃなかったのか?) また子供たちが戦争ゴッコをやっている。 横をすれ違いざま、ワッペンを落としていった。拾い上げるダン。 2人はポインターに戻った。その一部始終を陰から覗いている老人。 老人は奥へと入っていく。中にはいろんな機械が置いてあった。 「どうやらかぎつけたらしいな。こっちも準備完了だ。今夜あたり、やっちまおうかな」(軽っ!そんな簡単に実行してもいいんか?) 基地内では落ち着かない様子でキリヤマがライターを弄んでいる。そこへアマギが入ってくる。待ちかねたようなキリヤマ。 ダンが持ち帰ったワッペンも宇宙金属製と判明したのだった。(同じのブローチの中にもあったよ・・・)その上、ワッペンにはある種の周波だけを受け付ける特殊な受信機が内蔵されているのだ。 ますます老人が怪しい。ダンとソガは再び老人の下へ出かけた。 裸電球の下でチェスをする老人。作戦を練っているようである。(電球に群がる蛾がいかにも硬そうだなぁ) 立ち上がった老人は奥のクローゼットを開けた。そこには金髪のマネキンがあった。 老人がマネキンの顔の前に手をかざすと、マネキンは例の金髪女性へと変わる! 女に対しアンドロイド0指令を発令すると宣言すると、ダンの動きを封じるように命じる。ダンをM地点に誘い込む作戦らしい。女は行動を開始した。 (ここでCM) ポインターで走るダンとソガ。そこへまた金髪女性が飛び出してきた。 「あの女だ!」逃げ出す女に2人はポインターを降りて追いかける。しかし一向に距離は縮まらなかった。 「くそーなんて逃げ足の速い女だ」ソガがぼやく。「あれは人間じゃない!」ダンは見抜いていた。
中は暗く、静まり返っていた。2人の靴音だけが響く。 「お客様にお知らせします。午前0時の時報と共にアンドロイド0指令が発令されます。あとしばらくお待ちください」突然アナウンスが聞こえてきた。それを合図のように動き出したエスカレータ-。2人はエスカレーターで上へ向かう。(アナウンスは金髪女の声だ) 2階は婦人服売り場のようだ。マネキンの間を進む2人。 ソガに手が伸びる。驚くソガ。倒れてきたのは女と同じ金髪のマネキンだった。(音も視聴者を驚かそうとしている。ソガもわーわー大人気ないぞ。ダンが冷めてるじゃないか) 耳を澄ますと遠くから階段を上る音が聞こえる。2人は階段で上の階へ向かう。 そこはオモチャ売り場だった。 「お客様にお知らせします・・・」再びアナウンスが聞こえてくる。 「貴様は何者だ!アンドロイド0指令とはなんだ?答えろ!」ソガが叫ぶ。と、前方に老人と金髪女性が現れた。 「お答えしよう、アンドロイド0指令。簡単に言うと、まず、催眠周波を子供たちに送って催眠状態に置く。それからあのオモチャ、実は本物なんだ。機能は止めてあるがね。」老人が話し出す。 「そのためにワッペンを・・・」ダンが気付く。 「左様、あのワッペンは子供たちに催眠周波を与え、オモチャを実戦用の武器に切り替える役目をする。」 「そんな事ができると思っているのか!」 「できるね。見ていたまえ。午前0時の時報と共に子供たちのオモチャが一斉に凶器になるんだ。私のバラ巻いたオモチャがな。催眠状態に置かれた子供たちは私の思い通りに操る事ができる。子供たちの持つ最新鋭の武器は地球上のいかなる武器よりも強力だ。まして地球の大人たちは子供には武器は向けれないだろう。だが子供たちは何の苦労も無く、ごく平和的に東京を、日本を、いや全世界をたちまち占領してという訳だ。」(やっぱり全部バラしてるよ・・・バックの子供たちのイメージもデビルマンみたいなメイクしてるけど怖くない上に愛嬌がある(笑)) オモチャが本物になってたまるかというソガに、納得させてあげようと老人が手をかざした。するとオモチャは一斉に動き始めた。 発砲してくるオモチャの戦車軍団。急降下爆撃をするオモチャの飛行機。ソガは飛行機の機銃で足をやられてしまった。 なお迫り来る戦車軍団。回転するロボット軍団。(これってなんか攻撃になってるのか?グルグル遊んでるだけじゃん) ダンとソガはエレベーターに逃げ込もうとするが、中には金髪アンドロイドが待ち構えていた。手を差し出し、指からビームを出してくる。 2人はかろうじて倉庫に逃げ込み、基地と連絡をとる。しかし妨害されているのかビデオシーバーはノイズばかり。と、突然映像が回復。(なんで?)ダンが一部始終を説明する。0時まであと15分だ!(基地ではビデオシーバーで話すダンの横顔が写ってるぞ!どこからの映像だ!) とうとう老人とアンドロイドは倉庫までやってきた。今にも襲ってきそうだが、ソガがいるためダンはセブンに変身できない。 ダンはソガに当て身を食らわせ(とうとうやりやがった)気絶した隙にセブンに変身。 セブンを見て慌てて逃げ出す老人とアンドロイド。セブンは後を追い屋上へ出る。 「あの時モロボシダンさえ殺しておけば!」うろたえる老人。「もう何もかも終わりです」冷静に状況を読むアンドロイド。(このアンドロイド、冷静だし正しく分析できてる。意外と使えるかもしれん) アンドロイドもなんとか抵抗を試みるが、ビームを発するより先にセブンにエメリウム光線を撃たれ、マネキンに戻るや、倒れて壊れてしまう。 老人は柵にもたれ込み、腰を抜かしている。とチブル星人に変身し、正体を現した。(一瞬、ブレザー姿のチブル星人(笑)声は指で板をこすったようなキュキュキュって音) 特に武器も無く、体当たりしてくるチブル星人。セブンもキック&チョップで応戦するが、エメリウム光線で止めを刺す。溶けていく地ブル星人。(発泡スチロールだな) セブンはダンに戻った。(お!珍しいシーン) そこへ駆けつけるキリヤマ以下ウルトラ警備隊員たち。ダンはセブンに助けられたとごまかした。事件の解決を喜ぶキリヤマ。 街の電光時計がちょうど12時に変わった時だった。 「午前0時。だが何事も起こらない。街は平和に眠っていた。」(エンディングナレーションより) |
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第9話 終わり |