第14話 ウルトラ警備隊西へ(前編)
(この色の斜体文字は個人的な心の声です(笑))

東洋一のマンモス港、神戸は今、侵略の嵐を前に深い眠りから目覚めようとしていた。
港を船舶が行き交うあわただしい朝。水面に泡が立つと水中からアクアラングの男が顔を出した。
男は港に上陸すると、水中メガネを上げる。外国人のようである。
背後の大型船に目をやった後、物陰で着替えた男はスーツ姿にアタッシュケースで登場。何事もなかったかのように葉巻をくゆらせながら歩いていく。(港にスーツって・・・目立ちすぎやん!)
と、突如背後で爆発音!先ほどの大型船が爆発炎上している。
男はそれをサングラス越しに見届けると急ぎ車に乗り込み走り去ってしまった。

教会の鐘が鳴る。中から出てくる人たち。その中にはあたりを気にする金髪の女性がいた。(お、アンドロイド01といい勝負だ)
後ろからは例のサングラスの男がつけてきている。(あからさまに・・ばれない方がおかしい)
それに気付いた女性はタクシーを止め、急いで走り去ってしまった。舌打ちをするサングラスの男。

飛行機から男が降りてきた。空港の表まで来るとなにやら辺りを見回している。その男を狙う銃口。(そんなにニョッキリ出したら目立つって)
男は狙撃され、倒れてしまった。
その事件は防衛軍本部にも届いていた。これで3人目だという。セールスマン、ジャズメン、観光客と外国人ばかり狙われている。(ジャズメン?)
隊員たちは捜査に出ようとけしかけるが、これは警察の仕事だとキリヤマはとりあわない。異星人から地球を防衛することが仕事なのだ。
そこへマナベ参謀から連絡が入り、キリヤマは参謀室へ呼ばれた。
マナベの話は今回の外国人ばかり狙う事件だった。この事件の被害者は、全員世界各国から集まってきた地球防衛科学班のチーフたちだというのだ。これはキリヤマにも知らされていなかったことである。
実は5ヶ月前、防衛軍のワシントン基地が暗黒の星・ペダン星へ観測ロケットを打ち上げたことに始まる。
ペダン星には人類と同等か、それ以上の頭脳を持った生物がいると判明したのだが、ペダン星人は観測ロケットを侵略と誤解し、復讐をすると10日前に無電があったという。そのため急遽全世界に連絡し、六甲山の防衛センターで会議が開かれることになっていたというのだ。


キングジョー
会議は必ず開かねばならない。そこで隊員を神戸へ向かわせ、防衛センターの警護をすることになった。
マナベは、神戸へ行くにあたり1人同行させてほしいという。それは教会にいた金髪の女性だった。
彼女はドロシー・アンダーソン。ワシントン基地の頭脳と呼ばれている女性科学者である。ペダン星に関する資料は、すべて彼女が握っているという。
彼女は男につけられて、今朝基地に逃げ込んだらしい。
サングラスの男の写真が渡される。この男がペダン星人なのか?


こうしてフルハシ、ソガ、モロボシの3隊員はシークレットハイウェイ・ルート9を、六甲山へと向かった。
トンネル内を走るポインター。
山肌のゲートが開き、ポインターが出てくる。(外から見たら山から道が出てるなんて怪しすぎる!)

「あの街のどこかにペダン星人が潜んでいるのか」
フルハシ、ソガ、ダンとドロシーの4人は神戸が見下ろせる場所まで来ていた。
今回はワシントン基地の責任だと謝るドロシーに、地球は一つだ、ワシントン基地も極東基地も関係ないと慰めるフルハシ。と、ダンが物音に気付いた。
とっさにドロシーをかばうダン。同時に銃弾がポインターで弾ける。狙撃されたのだ!
狙撃に失敗した男は車で走り去った。銃弾は明らかにドロシーを狙ったものだった。4人は先を急ぐことにする。

防衛軍の警備が厳しくなってくる。ポインターは2つ目の検問を通過していた。(走行車線は関係無しかよ!)
すると防衛センタ−が見えてきた。(宝ヶ池の国際会議場だ!)

防衛センター。地球防衛軍の国際会議場であると同時に、地下には極東基地の誇る秘密の研究所があった。
ここでは、各国から集められた資料を元に宇宙人を攻略するための方法や、さまざまな武器が研究されていた。
研究室ではツチダ博士がロボットアームを操作している。そこへ到着する4人。
ツチダはドロシーと挨拶を交わす。翌朝、南極の科学基地(ビラ星人に操られたユシマ博士のとこだな)から2名到着すれば、会議は予定通り開かれるようだ。今度は海底を原子力潜水艦でやってくるので大丈夫だという。

その頃、海底を進む潜水艦の中では2人がチェスをしていた。そこへ艦長が入室してくる。(くつろぎ過ぎだ。潜水艦の中ってそんなに広いの?)
もうすぐ到着なのだが、神戸は危険だと連絡が入ったので博多港に入港するという。室内は和やかなムードだ。
その潜水艦へひそかに近づく謎の物体があった。

(ここでCM)

謎の物体は潜水艦めがけてぶつかってくる。パニックになる艦内。そこへ新たな物体が次々にやってきてはぶつかり、潜水艦に攻撃を仕掛けてくる。
潜水艦からのSOSを受けた防衛軍はハイドランジャーを発進させる。乗り込むのはキリヤマ、アンヌ、アマギだ。
しかし、4つの物体は潜水艦を取り囲み、四方からのビーム攻撃で潜水艦を爆破してしまう。(水中だからあまり炎は出ないのね)
ハイドランジャーは間に合わなかった。

その後、神戸港で合流するキリヤマと隊員たち。全員ポインターに乗り込む。(ろ、6人乗ったぞ!?)
今回の潜水艦の件はごく一部の者しか知らないはずだ。キリヤマは防衛軍の中にスパイがいると推理する。

あたりを気にしながら港を歩くドロシー。しかし行く手にはサングラスの男が待ち構えていた。(スーツで釣りかよ!)
釣竿片手にゆっくりと近づく男。ドロシーは後ずさりを始める。
男の釣竿がしなった瞬間、ドロシーの胸からブローチを引っ掛けて奪う。(お、見事な腕だ)
そこへ駆けつけるポインター。フルハシ、アマギが男を取り押さえようとするが歯が立たない。そのとき大きな水音が!
見るとドロシーの服が水面に。飛び込んだのか?
男の方へ目を戻すと、アマギが銃を抜いて構えてる。もう男は手を出せないようだ。
「このマヌケ野郎!犯人を逃がしてしまったじゃないか!」男から意外な言葉が出た。
「あの女こそ宇宙人のスパイだ。仲間を殺した犯人だ!」
男はワシントン基地の依頼でドロシーを日本まで護衛してきた秘密諜報員だったのだ!
本物のドロシーは途中の船の中で誘拐されてしまったという。
「しかし彼女がスパイだという証拠は?」ダンが詰め寄った。
男は先ほどのブローチを取り出す。中は発信機になっていた。
潜水艦の情報はこのブローチで送られていたのだ。彼女はペダン星人が化けていたものだった。
ダンはふと彼女が常にガムを噛んでいたことを思い出す。ガムを噛む音で暗号を送っていたのだ。(んなことよくわかったな)
男は身分を証明するものを無くしてしまって連絡ができなかったという。
きんぐじょ〜のさいご
byてらす
・・・
・・・
・・・
・・あれ?
今回は前編なので何も倒してないのだ

防衛センターで途方に暮れるツチダ。そこへ警報が鳴り響いた。
外へ出てみると潜水艦を襲った4つの物体が飛行してこちらへ向かってくる。
物体は防衛センターの近くで降下し、合体するとロボットになってしまった!
緊急防衛体制が敷かれ、地中や水中から迎撃砲がせり出してきた。そしてロボットめがけて一斉に攻撃が開始される。
しかしロボットは全くひるむ様子もなく、何事もないように防衛センターに近づいてくる。
攻撃は止む間もなく続いているが歯が立たない。
ツチダはキリヤマに連絡を取り、ポインターは急ぎ防衛センターを目指す。(なぜダンは一人港に残ってる?諜報員がポインターに乗ったからか?ご都合主義か?)
ロボットはセンターのすぐそこまで迫ってきている。山道を急ぐポインター。(あ!諜報員は自分の車で後ろをついてるゾ!じゃあなぜダンは・・・)

ロボットがセンターを破壊する直前セブンが登場!(国際会議場はミニチュアを作ったんだろうか)
押し倒すが弾き返される。体当たりするも跳ね返される。ロボットはセブンを相手にせず、センターに向かう。
後ろからなんとか食い止めるセブン。しかし力では完全に負けてしまう。
その頃、センターにポインターが到着した。みんなはセブンとロボットの戦いを見守る。
セブンはエメリウム光線を発射した。しかし全く効いていない。あざ笑うかのようなロボット。
セブンはパンチを力の限り叩きつける。何度も連打するがあっさり片手で投げ飛ばされてしまった。
詰め寄るロボットを投げようにも重くて投げられない。
挙句にアイスラッガーも弾かれてしまった!とび蹴りもかわされ、組み付いても投げられ、圧し掛かるロボットに抵抗するのが精一杯だ。
「ウルトラセブン危うし!ウルトラ警備隊の前に突然姿を現した恐るべきスーパーロボットの正体は何か?セブンは果たして立てるだろうか?立て!ウルトラセブン!頑張れ我らのヒーロー!」


第14話 続く








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