|
||||||||||
|
||||||||||
<前回のあらすじ> 地球防衛会議が六甲山防衛センターで開かれることになり、我がウルトラ警備隊がその警備に当たる事になった。だが、会議を妨害するペダン星人の手によって各基地の代表が次々に殺害され、会議はついに中止を決定した。 ウルトラ警備隊は宇宙人を追っていたマービン・ウェップ(そんな名前だったのか)と合流し、敵のスパイをつきとめるが、逃げられてしまった。 ちょうどその頃、防衛センターに巨大なロボットが突然姿を現し、襲撃をしようとしたが、間一髪我らのウルトラセブンが登場した。しかし、セブンのあらゆる武器もこのスーパーロボットには通用しなかった。ウルトラセブン危うし! 倒れたセブンにまたがり、攻撃を続けるロボット。セブンは倒れたまま動けない。 ロボットはセブンから離れ、今度は防衛センターに向かってくる。 セブンは頭を振りながら何とか起き上がり(死んだフリだったのか?)、ロボットの背後から足をすくう。大きく仰向けに倒れるロボット。(中の人はすごく痛そうだ) 倒れたロボットは手足をもがくだけで起き上がれない。(カメだな) するとまた分離を始めた。(分離中に攻撃できないのか?) 再び4つのパーツに分離したロボットはそのまま飛び去ってしまった。追いかけるセブン。 あのロボットは宇宙船でもあったようだ。ツチダ博士は感心するが、フルハシからドロシーの事を聞かされ困り果ててしまう。 ペダン星人に関する資料はすべてドロシーが握っていたからだ。 しかし会議が中止されたのならペダン星人は地球にもう用は無いのでは? 「そうじゃない!」後ろから声に振り向くとダンがいた。(どこいってたんだ。みんなには港で置いてけぼりにされたはず。歩いてきたと思われてるんだろうか?) ペダン星人は人間が自分たちの星へ攻めてくると思い込んでいるので、徹底的に攻撃をしてくるというのだ。(断言すると怪しまれるぞ) キリヤマは早速対策を練ることにする。
フルハシがホーク1号でパトロールに発進する。(!?いったん帰って取りに行ったの?) 各地に変装して散らばる隊員たち。 登山家の格好をし、山頂で警備するアマギの上をホーク1号が旋回していく。「異常ありません」 港では船員姿でパイプをくゆらすソガ。「異常ありません」 教会前では高級車の車内に赤いスーツで控えるアンヌ。「異常ありません」 ポートタワーの展望台で望遠鏡を覗き込むスーツ姿のダン。 「!!」 望遠鏡は港を歩くドロシーを見つけた! ダンは急いで駆け降りる。(何で階段?エレベーターの方が遅いのか?) 夕焼けに染まる港。ダンはドロシー(の姿をしたペダン星人)と対峙していた。 お互いの正体を知っている2人はニヤッとする。 「さすがはペダン星人だ。我々をまんまと罠に陥れるとは。」 「ウルトラ警備隊に宇宙人がいるとは知らなかったわ。ウルトラセブン、どう?あたし達の味方にならない?地球はいずれあたし達のものだわ。その方が身のためよ。」 「断る!僕は地球の平和を守るために働くんだ!」 「地球が平和なら他の星はどうなってもいいというの?」 「地球人はペダン星を侵略するつもりはないんだ。あのロケットは単なる観測ロケットだったんだ。」 「観測?ハン、いかにも立派な名目だわ。でも何のための観測なの?それはいずれ自分たちが利用するためにやっている事。その手には乗らないわ。」 「そうじゃない!我々地球防衛軍の本当の目的は宇宙全体の平和なのだ!」 「そう考えてるのはウルトラセブン、あなただけよ。」「なに?」 「人間はずるくて欲張りでとんだ食わせ者だわ。その証拠に防衛センターではペダン星人を攻撃するためにひそかに武器を作ってる。」 「それはお前たちが地球の平和を乱すからだ。」 「それはこっちの言う事よ。他人の家を覗いたり、石を投げたりするのはルールに反することだわ。」 「・・・なるほど、地球人も確かに悪かった。こうしよう。僕は今度の事件を平和に解決したい。ウルトラ警備隊はペダン星人と戦うための武器の研究を中止する。その代わり、ペダン星人も地球から退却してほしい。」 「宇宙人同士の約束ね。」「そうだ。」 「わかったわ。あなたを信じることにする。あたし達の誠意の印として本物のあたし、つまりドロシー・アンダーソンを返すわ。」 (甘いぞ!ダン!) ダンはキリヤマに研究の中止を進言する。ダンは経緯を話すが、誰も信用してくれなかった。 「まず、相手を信じることです!そうでなければ人間は永遠に平和を掴むことなんかできっこないんだ!」 そこへマーチンが本物のドロシーを連れてきた。ペダン星人は約束を守ったのだ。 しかし、宇宙船ではペダン星人がこの約束を利用して地球を侵略する計画を立てていた。 はるか第8銀河系の彼方からペダン星人の宇宙戦闘機が地球目指して飛び立った。 ツチダ博士はこの状況を見て研究の中止を決定する。そこへアンヌが入ってきた。 ドロシーは完全に記憶がなくなっているというのだ!ペダン星人に消されているらしい。 ペダン星人の約束も怪しいもんだというツチダの言葉に、ダンは研究室を出て行った。 ツチダはペダン星人に疑問を抱き、研究を再開する。 宇宙戦闘機の飛来をキャッチした宇宙ステーションV3では直ちに本隊にその異変を連絡した。(早っ!第8銀河系ってそんなに近いのか?)
そこへ本部のマナベ参謀から連絡が入る。ペダン星人の宇宙船団が近づいている! そして神戸港にまたあのロボットが出現した。 港の船をビームで破壊するロボット。ポートタワーでは人々がエレベーター内に閉じ込められていた。 (ここでCM) 港で破壊を続けるロボット。 ポインターが港に到着した。アマギはエレベーターへ向かう。 ホーク1号も駆けつけ、ロボットに攻撃をするが効かない。ダンも港から銃で加勢するが効果なしだ。そこでセブンに変身し再びロボットと対峙する。 セブンは勢いをつけて体当たりをするも跳ね返される。 掴み合い、ロボットもろとも倒れ込む。 アマギは動力部を直し、エレベーターの人々は解放されたようだ。 セブンとロボットの戦いは続いていた。やはり力では負けてしまう。 研究室でキリヤマはいらついていた。ロボット攻略の兵器開発が思うように進まない。 ツチダはドロシーの協力が必要だというが、ドロシーはアンヌがショック療法の最中だ。(あんなのじゃ無理だって) 一方、宇宙からは刻一刻とペダン星人の宇宙戦闘機が地球へ接近していた。 落ち込むキリヤマ。そこへドロシーが正常に戻ったとアンヌがやってくる。一気に顔のほころぶキリヤマ。 ドロシーも続いて入ってきた。早速研究に参加するという。(え?あんなので記憶戻っちゃってるよ・・・ペダンの技術もだめだな) ドロシーが言うには、ペダン星人使う特殊な金属は、ライトンR30を使った弾丸で破壊できるという。 こうして記憶を取り戻したドロシー・アンダーソンはスーパーロボットを破壊すべく、新爆弾の製造に取り掛かった。 港ではセブンとロボットの戦いが続いている。手当たり次第に船を投げつけるロボット。(中身のない模型です) その頃、ポインターは山道を急いでいた。 ツチダ博士とドロシー・アンダーソンの手によってライトンR30爆弾がついに完成し、神戸港に運ばれることになったのだ。 「君、急いで」あせるキリヤマ。(君って誰がポインター運転してるんだろ?) セブンの戦っている港へ到着するポインター。そこにはすでにフルハシ、ソガ、アマギがジープに乗り込んでスタンバイしていた。 キリヤマはアマギに爆弾を渡す。ツチダはできる限り至近距離で打つようにアドバイスする。うなづくフルハシ。 アマギが爆弾を込める。弾丸はこの1発きりだ。フルハシがジープを走らせた。 セブンの近くまで来てジープを停める。ソガがバズ−カを構えるが、どうしてもセブンが入ってしまう。 なかなか発射できないでいると、セブンが気付いたのか水中に潜り、ロボットの足を捕らえて倒し、押さえ込んだ。 背後から羽交い絞めしたセブンはロボットをソガの方へ向ける。 「今だ!」その瞬間、ライトンR30は発射され、ロボットの胸部を直撃する。 煙を出したロボットはそのまま機能を停止し、水中へ倒れこんだ。(気を付け!で後ろにバタンだ) 喜ぶ隊員たち。ロボットは爆発し、火花を吹いた。 すると中から宇宙船が現れる。セブンはワイドショットで宇宙船を破壊、ロボットとともに爆発してしまった。(セブンも怒ってたのか?宇宙船相手にワイドショットは大人気ない) セブンは飛び去り、それを見守る隊員たち。(ロボットは置き去りかよ!まだ半身が水上にあるからめっちゃくちゃ邪魔だぞ) そこへペダン星の宇宙船団は引き返したとマナベ参謀から連絡が入る。 「今度のペダン星の事件はあたしたち地球も責任があります。これから観測ロケットを打ち上げるときには十分注意しなければ」ドロシーが反省している。(遅いぞ!打ち上げる前に注意しなさい!) 「おーーい」遠くから声が聞こえた。ダンが夕日の中を走ってきた。 ※「キングジョー」の名前は放送終了後の設定であるため、今回はTV放送と同じく「ロボット」と表現しました。 |
||||||||||
第15話 終わり |