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国際核研究センター。 「バカもの!帰れ!帰ってヤマオカ君に言いたまえ。重要ならそっちから来いと!」 ダンとソガは老科学者に怒鳴りつけられていた。(ダンもソガもビクビクだ。ソガが情けない) 「ですからお迎えに」「イワムラ博士!」2人はなんとか言い寄るが、イワムラ博士は聞く耳を持たない。 2人が困り果てていると1人の青年が声をかけてきた。男はイワムラ博士の助手でサカキだと名乗る。(なんかやけに光沢感のある顔だな) 2人はあのイワムラの助手というだけで感心してしまう。 防衛軍本部に戻ったダンとソガはキリヤマに一笑される。キリヤマはイワムラの頑固さを知っていたのだ。 しかしイワムラは地球の核の研究については世界でも有数の学者である。 ウルトラ警備隊としては最近頻繁に起こる極発性の地震についてイワムラの意見を聞きたかった。 キリヤマは少し悩んでいた。 軽快に山間の町を走る車。車にはゼッケンが付いている。(んな車でラリーできるのか?) 「おかしいなぁ」「レイコしっかりしてよ。ラリーの勝敗はレイコにあるんだから」(そんなヤツ、ナビにするのがおかしい) 社内の学生風の2人が話している。どうやらラリーに参加している車のようだった。 車は街を抜け山間部を走る。レイコの指示で走っていくが道が行き止まりになってしまった。レイコのナビにボヤくドライバー。 仕方なくUターンして戻ろうとするが、突然の光に目がくらみ、崖から落ちそうになる。 慌ててサイドブレーキを引いて難を逃れるが、車の前輪は脱輪し、動きそうのない。(懐かしい。本当にギュッと引くタイプのブレーキだ) それにしても先ほどに光はなんだったのだろうか? 2人が車外で話をしていると、足元に透明感のある赤い石を見つける。手に取る2人。そこへ地震が発生した。(明らかにこの石だけ変じゃないか)
直下型のM6.5らしい。今度のは大きい。 キリヤマは再びダンとソガにイワムラの元に行くよう指示するが、ソガはどうしても行きたくないとかたくなに拒む。(この嫌がりは尋常じゃない) そこへフルハシとアンヌがパトロールから帰ってきた。 これ幸いにとフルハシに同行を振るソガ。しかしフルハシもイワムラを知っていて拒否する。(フルハシの嫌がりも尋常じゃない) すると今度はアンヌに押し付ける。 アンヌは一瞬嫌そうなそぶりを見せるものの、ダンと一緒ならと思い、承諾した。(アンヌかわいい。女心だねぇ) ダンは相変わらず渋い顔だ。 ダンとアンヌはポインターでイワムラ博士の研究所へ向かった。 ダンは建物に入ったときから嫌そうな顔をしている。ドアの前に着くとしり込みしてしまう。(情けない顔だな) じれたアンヌは臆せずドアを開け入っていく。(アンヌは以外に根性があるのかもしれない) しかし、逆に大きな荷物に押し戻されてしまった。荷物を持っていたのはサカキだ。 サカキによるとイワムラは青沢山岳地帯に向かったという。地震のあった地帯だ。 本部に戻った2人はフルハシを加えた3人で調査と警護を兼ね、博士の元へ行くことになった。3人はホーク1号で出発する。 到着後、地震発生現場を調査する3人。そこであのラリー車を見つけた。しかし中には誰もいない。 あらかた調査が終わると、3人はイワムラ博士の方へ向かった。(この時点でイワムラの場所が分かってないのか!) 途中、茂みに隠れていた2人の学生を発見する。ラリー車の2人だ。(まだ石を持ってるのがカギだな) 地震発生後、鳴き声のようなものを聞いて怖くなったという。合流し、5人で先を進むことになった。 5人は1件の山荘に到着した。中の様子を伺うとイワムラ博士が出てくる。(偶然もいいとこだ) イワムラが苦手なダンとフルハシは博士に怒鳴られ小さくなっている。とにかく中へ入る5人。 そこでイワムラは学生の持っていた赤い石に気付く。手に取り詳しく見る。その石はウルトニウムだった。 ウルトニウムとは地球を形作っている物質の中心、核である。 学生は拾ったというが、このようなものがその辺にあるわけがない。地核から誰かが運び出したのだ。 大量に運び出されれば、地球は核を失ってバラバラになってしまう。(そうなのか?) 一方を受けた本部では、ヤマオカ参謀がマグマライザーの空輸を決定する。アマギとソガがホーク3号で出動した。 青沢山岳地帯に到着したホーク3号は1号の隣に着陸し、アマギの乗ったマグマライザーが出撃した。 そこへダンとフルハシが合流し、3人は地中を進んでいった。(山岳地帯にこんなでかい飛行機が2機も降りれる所があるんだろうか) (ここでCM)
地中を進むマグマライザー。固い岩盤に苦労するが、それでも進んでいく。 その時、アマギが妙な音を聞いた。ダンは岩の音だというが鳴き声のように聞こえる。 本部と連絡を取ろうにも無線機は通じない。 仕方無しにマグマライザーは地中を進んでいくが、室内の温度がどんどん上昇していく。 地上からも本部のキリヤマや山荘のアンヌが呼びかけるが一切通じない状態が続いていた。 サカキはマグマライザーが溶岩に溶かされたのではないかと言い出し、アンヌの不安を煽る。 イワムラは窓辺で考え込んでしまった。 そこへサカキがアンヌを呼び、イワムラを指差した。 アンヌが見たものはイワムラの影に映る宇宙人の姿だった。息を呑むアンヌ。(んなあからさまな) 2人はイワムラに見つからぬよう山荘を抜け出す。 そこを車を見に行っていた2人の学生が目撃した。と、サカキが何かを落としていく。(わざとらしい) サカキは気付かずアンヌをつれて去っていった。 学生は落ちたものを手にする。何かの金属片のようだ。早速それをイワムラに見せた。 それを見た途端、目の色が変わるイワムラ。 「サカキがなぜこれを?」 サカキとアンヌは山道を地震源の方へ歩いていた。サカキはイワムラにだまされていたという。 2人が現場に着いたとき、後ろからイワムラの声がした。(なんで爺さんが追いつくんだ?はぁはぁ言ってるけど無理だろ) 近づくイワムラを警戒し、銃を抜くアンヌ。しかしイワムラは例の金属片を手にサカキに詰め寄る。(その隙に撃たれたらどうする気?) 「サカキ、これはなんだ?サカキ、君はいったい何者だ?これは地球の金属ではないぞ!」 サカキの顔色が変わる。しかしそれでも知らないと言い切るサカキに、イワムラはそれを捨てると言い出した。 慌てて奪い取るサカキ。榊は金属片を胸につけるとシャプレー星人に変身した。 まだ状況の飲み込めないアンヌに、シャプレー星人は「あの影は簡単な催眠術だ」とバラし、アンヌの影も宇宙人にしてみせる。(また丁寧にバラしちゃったよ) 驚くアンヌ。その隙にシャプレー星人は攻撃してきた。何とか避けたところへソガが駆けつける。(ソガ!ずっとどこに行ってたんだ?もしかして3号で寝てたのか?) 「アンヌ、目を狙え!」(でかいからアンヌでも狙いやすい) ソガとアンヌの同時攻撃。シャプレー星人は炎に包まれる。 「ギラドラス、ギラドラス!」シャプレー星人は叫ぶと崖から落ちていった。 地底ではマグマライザーが空洞に落ち込んで操縦不可能になっていた。すぐそばにはマグマがあふれてる。(どれだけもつんだマグマライザー) 同じ頃、地上ではギラドラスが山中から姿を現した。マグマライザーはギラドラスの掘った穴に落ち込んでいたのだ。 マグマライザー内部ではどんどん温度が上昇する。酸素不足に陥り、アマギ、フルハシは倒れてしまった。 ダンは気力を振り絞りセブンに変身する。 ギラドラスは天候を操り、太陽を雲で隠してしまった。(ある意味、最強じゃないのか?) そこへ地中からマグマライザーを抱えたセブンが登場。マグマライザーを置くとギラドラスに向かう。 ギラドラスの4つの角が光った。稲光と雷鳴が轟く。目がくらむセブン。(なんで苦しがってるのか分からない) ギラドラスはシッポで攻撃するが、逆に投げ飛ばされてしまった。すると再び角を光らせる。 今度は吹雪になってきた。苦戦するセブン。ギラドラスに圧し掛かられ倒れてしまった。 そこへアンヌの声援にセブンは奮闘する。 アッパーカットを入れ、上を向いたギラドラスに間髪入れずにアイスラッガーが飛ぶ! ギラドラスは首をはねられ、体内からはウルトニウムがあふれ出してきた。(こいつの構造はいったい・・・) セブンは超能力で雲を引かすと太陽が出てきた。解け始める雪。空には虹がかかる。(なんだセブンもできるのか) セブンは空へ帰っていった。喜ぶアンヌやイワムラ博士たち。 マグマライザーに戻ったダンはアマギとフルハシを起こす。「僕も今、目が覚めたんです」(わざとらしい) 外ではアンヌがイワムラに促され、キリヤマに報告していた。音声はマグマライザーにも聞こえている。 「ウルトラセブンの働きで怪獣を倒し、宇宙人の侵略は終わりました」喜ぶキリヤマ。しかしマグマライザーと連絡が付かないことを心配している。 マグマライザーで一部始終を聞いていたフルハシが慌ててマイクを取った。 「こちらフルハシ。マグマライザーも無事ウルトラセブンに助け・・・られたらしいです」気を失っていたと素直に言うフルハシ。 キリヤマは喜び、帰還命令を出した。 「ただし、フルハシはイワムラ博士のボディガード兼助手として残れ」 キリヤマの顔には笑みが戻っていた。(このときのキリヤマの顔がいいな) |
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第20話 終わり |