第30話 栄光は誰のために
(この色の斜体文字は個人的な心の声です(笑))

空から降下してくる物体。
銀色に輝く装甲車のようなそれは、着地するとそのまま走り出し、地中へ潜っていった。(えらく地球的なデザインだな。MATマークみたいなのがあるぞ)

防衛軍作戦室。
キリヤマから野戦訓練の通達があった。
内容は、マグマライザーがリモコン操縦する戦車隊を相手にするものだ。星ヶ原一帯で行われる。
通達後、ダンはキリヤマに呼ばれて席を外す。
フルハシとアマギは射撃の腕を確認しておくため、2人で練習場へ出かけた。

ライフルを構え、フルハシとアマギは標的を打ち抜いている。(みすぼらしいベストだな。せめて皮製にしてくれ。おまけに掛け声が「ぷぅ」だ)
「ハハハハハ」それを見て高らかに笑う男がいた。「そんな撃ち方で敵を倒せるんですか?」
ムッとするフルハシ。
男は2人に近づくとバッグを放り投げ、アマギからライフルを借りる。
男は弾を2発込めると、的とカラスを同時に落として見せた。(何でカラス?)
男はアオキと名乗り、ライフルを返すと立ち去っていった。


プラチク星人
作戦室に戻ったフルハシとアマギ。そこにあの男がいる。
驚く2人はマナベ参謀からアオキを紹介された。
アオキは明日の野戦訓練に参加する新人隊員で、ウルトラ警備隊の候補生でもあったのだ。(ああ、ダンが入ったから後回しにされたんだな)
そこへ国籍不明機接近の連絡が入ってくる。(んなことは自衛隊の仕事だろ)
出動しようとするウルトラ警備隊に、私一人で十分だとアオキは息巻き、フルハシと2人で出動することになった。

国籍不明機はキリヤマとダンの乗る戦闘機だった。(このために呼ばれたのね)
アオキの腕試しといったところらしい。
向かい合った2機は互いにバンクさせ、側面飛行ですれ違う。
相手に気付いたフルハシは気楽に行けと声をかけるが、アオキは背面飛行で実弾を発射する。
「フルハシさん、あれは敵機です。打ち落としても当然じゃないですか。そんな馴れ合いの訓練でお茶を濁してなんになるんです!」
激しいドッグファイトの後、アオキはフルハシに怒鳴られ、帰還した。

参謀室ではマナベ、キリヤマ、ダンが談笑していた。(こっちの方が帰るの早いじゃないか)
そこへ入ってくるアオキ。
マナベからキリヤマとダンを紹介され、ダンの握手に応えるが敵意をむき出しにしている。(そりゃ得体の知れない風来坊のせいでウルトラ隊員になれないから)
ダンはアオキの面倒を任されたが、アオキはダンを蹴落としてもウルトラ警備隊になるつもりだ。

基地のレーダーがかすかな振動をキャッチした。
震源地は訓練場になる星ヶ原である。早速ダンとアオキが調査に向かう。

現場に着いたダンとアオキは、ポインターのレーダー探知機で震源を探る。(こんな装備もあったのか!)
すると震源はこちらへ向かってきているようだ。
ダンは確かめるため、アオキをポインターに残して震源に向かおうとする。
しかしアオキはダンを出し抜くため、一人ポインターで走り出し、勝手に震源の方へ行ってしまう。

プラチク星人のさいご
byてらす
なんでそんなになるまで組み合うんだ
アオキがレーダーの止まった地点まで降りると、そこには先日の装甲車のような物体が現れていた。
アオキはポインターのミサイルランチャーで攻撃を始める。そこへダンが追いついてきた。(いきなり攻撃か!ウルトラ隊員でさえアイアンロック戦で始めて使ったんだぞ!)
「アオキ、なにをやっている?」「あのへんが怪しいんですよ」
「何か見たのか?」「え?いや、別に・・」アオキはダンに事実を隠した。(こんな言い訳で通じるはずがない)
ダンに怒鳴られたアオキは、銃を抜くとポインターを降り、一人向かっていこうとする。
そこを敵に攻撃され、辛うじてダンに助けられた。

基地へ戻ったダンは一部始終を報告する。しかし訓練は予定通り行われることになった。
怪しいと思われる砂山の調査も兼ね、実戦準備も同時にされる。
ダンは砂山の調査を任され、再びアオキと行動することになった。

一方、アオキはマグマライザーの格納庫に来ていた。
マグマライザーは訓練の戦車をリモコンで誘導することになっている。
操縦席では整備員が作業をしていた。
整備員と顔見知りのアオキはしばらく話をした後、無人になったのを見計らって、マグマライザーに発信機を取り付ける。
マグマライザーを囮にして敵をおびき出すつもりであった。

(ここでCM)

翌日、ダンとアオキは先発して砂山付近を調査後、合流することになった。

防衛軍隊員よってマグマライザーは訓練場を目指している。
そこへ現れる敵の装甲車。

現場に着いたダンとアオキが見たものは、不思議な液体で固められた2名の隊員の姿だった。
マグマライザーは奪われてしまったのだ。(どうやって奪った?乗り込もうとすれば逃げるだろうし、あの霧を吹けばマグマごと固まるし)

訓練が始まり、マグマライザーが戦車隊を引き連れてやってきた。
訓練だと思っている防衛軍隊員たち。しかし戦車隊は実弾を使っている。
そこへ駆けつけるダンとアオキ。
ことの事態がキリヤマに伝えられ、ソガとアンヌも実弾が使われていることを報告に来る。
訓練は直ちに実戦体制き切り替えられた。
しかし後ろから敵の装甲車が攻めてくる。
ダンがマグマライザーを奪還する作戦を提案し、アオキがそれをやらせてくれと名乗り出た。
キリヤマは了解し、ダンをアオキにつけさせる。

マグマライザーの正面につけるポインター。
アオキは自分ひとりが犠牲になってもやっつけてやると意気込む。
しかしポインターを降りた途端、戦車に攻撃されてダンは気絶してしまい、その隙にアオキは単身戦車隊に向かっていく。
爆弾で1台破壊。アオキはダンに勝って栄光を掴むことしか頭にない。(すんごい高性能な爆弾。もしかしてスパイナー?)
しかし反撃され、アオキは重傷を負ってしまう。
その頃、気が付いたダンは戦車隊を止めるべく爆弾を投げる。破壊されていく戦車群。(すげー!1発で数台一気に爆破だ!もしかしてスパイナー?)
アオキは頭から血を流しながらもダンに勝つことしか考えていなかった。

マグマライザーに取り付き、操縦席に入ったダン。しかしそこには宇宙人が待っていた。
殴られ、気絶したフリをしてやり過ごしたダンは、セブンに変身してマグマライザーを停める。
その前に立ちふさがる巨大化した宇宙人。セブンも巨大化し迎え撃つ。
ホントのプラチク星人のさいご

しかし投げ飛ばすと宇宙人は怯え、降伏してきた。(あ、ちょっとかわいいかも。手をフラフラさせてるぞ)
セブンは気を許し、去ろうとしたところを後ろから宇宙人に霧を吹きかけられ、隊員たちのように固められてしまう。
勝ち誇った宇宙人は自分の装甲車へ引き上げていく。(何で止めを刺しとかないんだ?)
固められたセブンを不安げに見上げるアンヌたち。
だがセブンは自力で霧を溶かして脱出。宇宙人の装甲車に立ち向かった。
エメリウム光線で戦車を撃破すると、再び宇宙人が登場。対峙するセブン。
互いに走り出すと組み付き、攻撃する。

激しい戦いは長時間に渡り、お互い消耗しきっていた。セブンも額のランプが点滅しだす。(うわーすごい省略されてるぞー!何がなんだか経緯がわからない)
立つこともできなくなった両者は這ってまで組み付く。
もみ合いの末セブンが宇宙人を投げ飛ばし、気力を振り絞って立ち上がるとエメリウム光線で止めを刺した。(なら這ってまで組み付かず先にやれよ。その方がまだ力も残ってただろうに)
燃え上がる宇宙人。
宇宙人が断末魔の叫びを上げると、セブンは空へ帰っていった。
燃え尽きた宇宙人は骨だけを残している。(骨あるんだね)

瀕死のアオキの元へ駆け寄るダン。
「私のための栄光が欲しかった・・ダンさん、私はあの時林の中で見たんです。そのことさえ報告しとけば・・」
「貴様!なぜその事を早く言わなかったんだ!そのために何十人という隊員が・・」
アオキを叩くダン。(こらこら、重傷人だって)
「許して・・・ください・・」「アオキ、だったら生き抜いてその償いをするんだ!」
力を振り絞り銃を抜くアオキ。ダンの後ろには骨だけになった宇宙人が立っていた。(スゲー生命力)
アオキの一撃で砕け散る骨格。
「ダンさん、これがあなたへの償いです・・」そういうとアオキは事切れた。
「アオキー!馬鹿だなぁ、貴様・・」
そこへ駆けつけるフルハシとアマギ。首を振るダン。
ダンは思った。
「アオキ、ウルトラ警備隊の栄光は必ず守るぞ」(といいつつ、ライバルがいなくなったことにホッとしてるかもしれない)
ダンはヘルメットを脱ぎ、アオキの胸の上に置いた。(でもほどほどにしてとっとと持ってっちゃうんだろ?)
アマギとフルハシは敬礼を送った。


第30話 終わり








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